最近のみちくさ。身内ネタばかりですみません・・・・。お客様が一番少ない時期で尚且つ、お花が終わってしまった時期ですので、なかなか事件・報告がありませんので・・・。という訳で、今回も身内ネタを書かせて頂きます。

6月26日夜

小田和正の曲が流れ始め電気が消えました。すっかり忘れていたのですが、5年前、とあるホテルで愛を誓い合った夫婦がいたそうです。私です・・・。

思い返せば、6月に結婚式を挙げ、直に上高地に入りました。私は、ここで育ったので、上高地での生活の勝手はわかっていましたが、若女将は慣れない生活と直ぐに始まった夏山シーズン。苦労のエピソードが絶えません。

まさか、吉幾三の名曲「テレビも無ェ、ラジオも無ェ、車もそれほど走って無ぇ」と言う現実を、東京で活躍していた女性には伝えられなかった・・・。さらに吉幾三も想像できなかった、「電気も無ェ、(携帯電話)電波も無ェ、冬には人も住んで無ェ」を新たに付け加えなければなりませんし・・・・。

騙されて結婚したケースは多々ありますが、もしかしたらうちの若女将こそ、Best of 結婚詐欺かもしれません。結婚前に、話していたのは、旅館をやっていることぐらいでしたから。

Episode 1「風呂」

夏は、お客様も多く、我々の終業も遅くなります。自家発電ですから、22時には電気を止めなければなりません。勿論、遅くなった日には、消灯後にお風呂に入らなければならず・・・・。

嫁「電気消えて真っ暗だけど、どうやってお風呂に入ればいいの!!!」

自分「そういう時は、ヘッドライトをつけるんだって」

嫁「裸にヘッドライト???」

自分「それしか方法ないし」

それから、毎日、裸にヘッドライトでお風呂に入らせました。

Episode 2「水道」

我々が使う洗面所は、山水を引いて来ています。すると、途中でホースが外れたり、つまったり、水道管自体が凍ったりで水が出ないこともしばしば。

嫁「水道の水が出ないんだけど、明日の朝どうやって洗面や歯磨きするの!!!」

自分「裏の川は、水枯れないから、明日から川で顔洗って」

それから、しばらく朝5時に川に通わせました。

続く・・・・・・・・・

しかし、幸いなことにうちの嫁には適応能力がありました。真っ暗な朝5時。電気もない部屋で、ヘッドライトを顔に向け、その光だけで化粧もできるような応用能力まで備わっておりました!!そして、今では、恐らく真っ暗なお風呂に、ヘッドライト無しで入れる人並みの以上の視力・度胸・根性まで手に入れたはずです。

甘い結婚記念日とは、縁遠い生活の中5年が過ぎた今日。うちのスタッフ達が、内緒で結婚記念日を祝ってくれました。夕食は、おしゃれなイタリア風前菜とリゾットです。似顔絵風船による演出もあります。結婚式で流した、小田和正のバックミュージック付です。さらに力いっぱい歌も歌ってくれました。私自慢の素晴らしいスタッフに囲まれ、結婚式よりも嬉しい記念日になりました。

ありがとっ!!!!!!!!!!!

090629-1
私は、ここで一生を暮す覚悟をしています。恐らく若女将は、ここで一生暮らさなければいけない覚悟ができてきたはずです。皆様、これからも、若輩者の二人ですが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

レポート 若旦那

追伸

さっき、5年間ずっと一緒に働いてきてくれたアキが来ました。「この5年間で、今年が一番嬉しそうに笑っています!!!」と言われました。厳しい世の中ですが、毎年毎年楽しくなっていきます。お客様に励まされ、いいスタッフに囲まれ、最高に楽しい人生です!!!

だよね?若女将???