みちくさブログ

上高地 徳澤園のブログ

Month: 6月 2017

ルール2

梅雨に入ってももったいないくらいのいいお天気が続いてます。

この時期の雨で、山水を貯えるのですが、これだけ降らないと夏の水不足が心配です。……降れば降ったでまた愚痴ってしまうのですが。

上高地には様々な動物が住んでいます。というか動物の住んでいる場所に我々人間が住みだしました。

動物と人間が共存するためにはある程度の距離を保ちながら過ごす必要があります。

最近の上高地で問題は猿。ここ数年一気に数が増えました。また、人間を怖れなくもなり、今後のことを考える今対策を取る必要に迫られています。

上高地の各施設には環境省から「猿追中」と書かれたユニフォームが配布されました。

ひどいようですが、石などを使い皆で追い払い中です。ただ、外国人も多くなり理解を求めるのは大変です…。

そして、新たに徳沢キャンプ場に建てられた注意書。

キツネです。

直接噛みつかれるなどの被害はありませんし、ほとんど目にしません。

ただ、夜に出て来てテントの外にある荷物を漁られる被害が何件か報告されました。

先日は、相当香ばしい匂いがしたのか登山靴を持っていかれてしまった方もいます。

永遠に魅力的な上高地を維持し、後世に繋げるためには、時代にあったルールも見直さなければなりません。

忘れてならないのは、後から来たのは我々だということです。

ルール

ニリンソウも終わり、次々と色がついたお花が出てきています。

ただ、やはり例年通り梅雨のイメージを払拭できずとても静かな上高地です。この時期は本当にきれいな時期なんですけどね。

さて、夏山シーズン前にして最近悩みがあります。

ここ数年の山岳事故。毎年過去最高というニュースを耳にします。山小屋全体で早出早着をお客様に呼び掛けています。これ自身は事故防止にも繋がりますし、夜に登る山は富士山くらいしか知りません。

ただ、一部のお客様の中には早出をして、予定よりも早く目的地に到着し、この時間だったらと、予定より更に行程を進める方がいます。

ということは、予約していた山小屋を当日の午後にキャンセルするわけです。

ここ数年、お客様の快適向上。オーバーユースなどを理由に定員制の山小屋が増えてきました。定員に達した時点で予約は出来ません。もちろん、当園も定員制です。そして、相部屋の場合、前日までのキャンセルはキャンセル料は頂きませんが、当日のキャンセルはキャンセル料を頂きます。これも、共通のルールになりつつあります。
(キャンセル料が出来たのも、数年前に自分が通る山小屋に全て予約を入れ、当日たどり着いた山小屋に泊まるというとても自分勝手な登山をされている方が一部いました。また、団体でも行程表に蝶ヶ岳或いは徳澤園と表記し当日に決めるという旅行会社もありました。)

こんなルールが浸透しつつある今日。中には、ほんの一部の方ですが、当日連絡無しにお越しになられない方がいらっしゃいます。

当日キャンセルの連絡をするとルールに従いキャンセル料を取られる可能性があるからだと思います。

当園も、日が沈み待てど暮らせどお越しになられないお客様もいらっしゃいます。

近隣の山小屋に電話をし、その方を探します。そして、予約時に伺っていた連絡先にお電話をするわけですが、その場合大抵出てもらえることは少なく、出てもらえてもキャンセルしたと思っていた。キャンセルをしたはず(勿論、もしかしたらキャンセルを本当にしていてたまたま当園がミスをしていた可能性もありますが。)と言われます。

そんなこともあり、ここ最近は当日予約した方が来られなくても、少し諦める習慣が身に付きはじめていました。

先日も時間になってもお越しになられないお方がいました。通例に習い、近隣の山小屋に連絡をしました。どこにもいません。

携帯に電話をしてみても繋がりません。

それ以上する術もなく諦めたのですが、翌日そのご家族からまだ下山してないというお電話を頂きました。

警察への通報は私のほうが慣れてますので、私から警察へは連絡をしました。

捜索も行い、それから日がたちますが今だに連絡が取れない状況です。

どこの山小屋も無連絡によるキャンセルがあります。

その都度、来られない方がいた場合、警察に連絡をしても、誰も救助要請をしていないのですから動いてもらえません。それをしていたら夏山シーズンが始まったら、毎日どこかの山小屋から連絡が入ると思います。

それはそれで本当に救助を求めてる人を救えなくなるかもしれません。

山小屋も商売をしています。限られた期間で定員制で行っています。当日のキャンセルは料金を請求されるかもしれません。ただし、定員制でやっている以上、私たちもキャンセル料を貰ったからといって得をすることはありません。

そこは、当日に行程が変わってしまったハンデとして諦めて、ご連絡を一本頂けたらと思います。

ほとんどの方がルールをお守り頂いています。

それで山岳救助が適正かつ迅速に行われます。

今回の一件をぜひ夏山に繋げたいと思います。