今シーズンの営業も終了し無事下山しました。

シーズン中はたくさんのご利用ありがとうございました。

天候に恵まれず、週末毎に雨、台風に見舞われた今年でしたが、思い返せば毎年天候がどうのこうのと言っている今日ですし、ずっと晴れ続けても、水不足などの支障も出ますので、最近は大きな災害もなく無事終わりを迎えられたことに感謝です。

4月に入ったスタッフは、10月末までの任務を終え一足早い下山をしていましたので、半分のスタッフで11月3日の最終日を迎えました。

土曜日も重なって有難いことに満室に近いお客様がお越しになりました。

中にはお子様の姿も。

朝晩は氷点下にもなり、元気よく外で遊ぶ雰囲気ではありません。だからといって館内に子供が遊べるようなものもなく…。この時期に子供が来ても退屈なんだろうなと心配していました。

「徳澤園を書いたので見てください」

とてもかわいいお嬢さんが話しかけてきます。


小学生低学年の子供が書いたものには見えません…。

さらに、中学一年のお姉ちゃんが書いたお花の絵!

スタッフ一同唖然…。

お父さんに話を聞けば、ご両親共に芸術の世界でご活躍のようです。

ただお世辞抜きに、絵を見て欲しいと思ったことも初めてですし、才能を絵から感じ取ったのも初めての体験でした。(あまりに私が感動したため絵をプレゼントしてもらいました。来年館内のどこかに飾りたいと思います。)

私も気を付けないといけませんが、子供に遊ぶものを与えすぎの傾向があります。ただ、シーズンをみていて、何もない山の中ですが、子供たちは勝手に遊びを考えて遊んでいます。

ただ捕まらずに逃げられるかの鬼ごっこや川に何秒足をつけていられるかの我慢大会。それこそ、絵を描いたり、石を投げたり。

時代が便利になり、親も楽になりました。静かにして欲しいときは、すぐに携帯を手渡します。折角のお父さんのお休みにも関わらず、お父さんは奮発してミッキーと遊べるところに連れていってしまいます。

家族みんなで絵を描く姿をみていて益々徳沢の価値を見いだせた素晴らしい最後の夜となりました。

が、
「ちょっと手が空いてるなら皿を洗いなさい!!」

相変わらずの女将のドスのきいた声。

スタッフ半分で満室に近いお客様。手が空いてるの私くらいで、今年初めて厨房に入り皿を洗う…。

素晴らしい親子を見たあと、この師従関係のような親子。

家族の形、教育は様々だと…。

今年も徳澤劇場が終わりました。

追伸
今年も頑張ってくれたスタッフたちと来週から研修に行ってきます。今年は、フランス、スイス、ドイツ。毎年恒例の私の言い訳を含め帰国後お知らせします。